雪 音

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<<   作成日時 : 2009/01/08 12:07   >>

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ある朝、グレーゴル・ザムザが何か気がかりな夢から覚めると、自分が巨大な虫に変身しているのを発見した。

ノルウェイのブッククラブ選出、世界名作百選に選ばれた、カフカの傑作です。
たった100ページ程に、色々なものがギッシリつまっていて、とても深いですね(^.^)

不条理文学の先駆的作品で、その解釈の多くを読者に問いかけているのでしょうか…

不条理その1…なんで営業マンが、ある朝突然巨大な虫になっちゃうの!?

不条理その2…なんで家族はグレーゴル=虫と、アッサリ認めたの!?

でも、そういった表面的な不条理の裏の意図が、闇の様に深い不条理で…

グレーゴル虫は、巨大な褐色の斑点、お腹のアーチ、そこに複数走る横線、沢山の細長い足が

せわしなく動く、口から茶色の液体、足先から分泌されるねばねばした液体(オェェ
と随所に書かれていた事から、おぞましい事にゴキブリかと思われます。

訳者はムカデと書いてましたが、違うと思います。

そのサイズは…ドアから部屋に逃げ込むシーンで、大きさのためにドアに引っ掛かって身動きがとれなく

なるほどです (オェェェェ

グレーゴルはとても家族思いで、唯一の働き手として家族を支えていました。家族からも愛されていました。

一家の期待が、ある日を境に重荷になってしまい、グレーゴルと家族を苦しめます。

家族は、グレーゴルへの愛情と、虫への嫌悪の葛藤、生活の困窮と、追い詰められていきます。

そんな中、グレーゴル虫は父親を激怒させてしまい、全身のポケットにリンゴを充填し、投げまくります

その中のひとつが、グレーゴル虫の背中にグサリとめり込んでしまい、重傷を負います。

そうして一月、背中のリンゴはそのままに、家族を心から愛したグレーゴルは、誰にも看取られずに

ひっそりと息を引きます。
家族はまるで重荷から解放されたように、希望を胸に宿すところで作品を終えます。

なんとも虚しい作品ですが、形を変えたカフカ本人の自伝とも解釈できます。

また、マルクス主義的に、資本主義を批判した作品とも解釈できます。

生の不条理、人間関係の断絶、孤独を、リアルかつグロテスクに描いた作品です。

ハッキリ言って気持ち悪いデス。(色々な意味で)

ちなみにブッククラブ世界百選には

日本人作品は源氏物語のみという、厳し〜い審査を通って選出されたようです。

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